・・東大病院では、循環器専門医として、また内科指導医として、病棟・外来・夜間救急当直、後輩医師の指導、大学院での研究業務も行っていましたが、患者さんの治療に携わる現場で、まだまだ解決できない症状のあることに気がつきました。それらは専門科目の周辺他科領域まで輪を広げるように幅広く勉強しても解決できませんでした。
そのときにふと思いついたのが、この隙間を埋めるのは東洋医学かもしれない、という考えです。学生時代、東洋医学のセミナーを受講していた経験を背景に、日本の漢方診療所として最も古く伝統のある金匱会診療所(東京八重洲)で学ぶ機会をいただき、これまで解決できなかった患者さんのあいまいな訴えに対しても、対応できる糸口をつかむことができました・・(一部抜粋)。